交響詩の形を確立したリストは、交響詩の方法を古典的な交響曲にも活用しようとした。こうして「ファウスト交響曲」と「ダンテ交響曲」を書き上げた。それだけにこの2曲の交響曲は従来にない新しさを持っている。
リストのこの「ファウスト交響曲」は3つの楽章と終末合唱があり、各々の楽章に「性格像」として「ファウスト」「グレーチェン」「メフィストフェレス」の3人物の名を標題のように掲げ、これらの人物の性格をそこでそれぞれ音楽によって描き出そうとしたのだった。これはリスト自身の心の表出でもあった。第1楽章は心理に対する熱望と人間の知識の限界をあきらかにする、第2楽章はリストのあらゆる女性に対する愛情と賛美があるし、つねに否定する精神を示す第3楽章にはリストの生涯にしばしば見い出される悪魔主義がある。そしてここでも、リストの交響詩の普遍的な性格である「暗黒から光明」を思わせるものがあり天国への途が示される。
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ベルリオーズの「幻想交響曲」が初演される前日の1830年12月4日に、リストの訪問を受けたベルリオーズはゲーテの「ファウスト」について語り、リスト自身も読んでいくうちに熱狂して、この「ファウスト交響曲」を書くきっかけとなった。しかし、この曲を書くのにリストはかなり躊躇して、やっと1853年からこの曲のスケッチを始め、1854年8月から本格的に作曲をして10月にほぼそれを完成した。そのときはまだ終末の合唱はなく、1857年に加えられた。この3年間にワイマールの管弦楽団に演奏させようとして、細部にいろいろ補筆をしていた。 |
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1857年12月5日に、ワイマールでリスト自身の指揮で初演された。この演奏会は、ゲーテとシラーの保護者であったカルル・アウグスト大公の追悼のためのものであり、またゲーテ、シラー、ヴィーラントの記念碑の除幕式の祝典も兼ねていた。 |
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・インパル/ベルリン放送交響楽団[92]。 (CD番号)De-COCO78873 ・シノーポリ/ドレスデン国立管弦楽団[96]。 G-POCG1962 ・バレンボイム/ベルリン・フィル[98]。 T-WPCS10034 ・バーンスタイン/ボストン交響楽団[76]。 G-POCG3528
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